京都大学が、QS世界大学ランキング2015ー2016において38位となり、日本の大学では、東京大学(世界39位)を抜いて1位となりました(アジア地域では8位)。
その京都大学がMOOC(海外のものに限ります。)上で配信している講座をご紹介します。
MOOCの種類はいくつかありますが、京都大学はその中のedXで講座を開講しています。
なお、講義は全て英語で行われます。
そもそも、MOOCとは?
edXの受講方法・使い方はこちら
1.人類進化論/人類の社会的行動の起源を探求する
京都大学の山極壽一総長ご本人が講師を担当される講座です。MOOCに参画している大学は多くありますが、総長・学長が講師を務められる講座が、正式に大学を通して配信されるのは初めてのケースとのことです(京都大学公式HP上の紹介はこちら)。非常に貴重な機会ですので、是非受講されることをお勧めします。難易度は入門編で、霊長類学についての予備知識は不要とのことですので、敷居も高くはありません。
【講座の内容】
進化の過程を通じて、動物達は、自己を取り巻く環境に基づき、その生物学的特徴と文化を発展させてきました。今日の私達の姿は、祖先たる霊長類が新しい環境に適応するためにした変化の結果です。
霊長類学においては、生物学的な発展と文化的な発展とは切り離せない密接に関連したものとして捉えることが重要になります。
この講座では、進化の過程を再発見することに加えて、京都大学の研究者達から霊長類学を学ぶことが出来ます。注意深い霊長類の研究に基づき、人類の起源を探求するとともに、人間と人間以外の霊長類のよく知られた共通点を知ることが出来ます。
霊長類学の観点から、食料調達、群れの作り方、攻撃性やコミュニケーションの方法といった基本的な特徴を学びます。加えて、家族関係の形成から社会における行動まで、人間社会の文化的・社会的側面についても、猿や類人猿のそれと比較検討します。
この講座の目的は、受講生の人間についての視野を広げ、人類の進化という観点から自身の生物的側面について活発に考えることにあります。この講座を受講し霊長類学の基本的な知識を習得することを通じて、類人猿と関連付けて人類の進化の過程や人間社会について考え議論するための見識を持つことが出来るようになるはずです。
【この授業で学べること】
・霊長類学の基本的な概念と科学的証拠
・霊長類から続く人類の進化の過程
・霊長類の進化の歴史を通じて人類の進化を議論することができる能力
授業紹介の動画(edX公式)です。
2.生命の極限/微生物とその多様性
【講座の内容】
地球上の生物は多様です。その多様性は、日々の暮らしの中で認識することが出来るものもあれば、顕微鏡を除かなければ見ることの出来ないものもあります。後者が微生物の世界です。微生物はあらゆる場所にいて、人間の病気のように悪い働きをするものもいますが、多くは地球環境を維持するのに欠かせない役割を果たします。この講座ではこの微生物、とりわけ地球上の極限的環境(極めて高温な環境等)で繁殖する好極限性細菌に焦点を当てて探求していきます。
この講座では、地球上の生物がどれほど多様なのかということに加えて、生物の進化をコントロールする原理を学びます。また、微生物の分類方法も学びます。1つの分類方法は、微生物のエネルギーの温存と二酸化炭素の吸収方法に基づいたものです。もう1つの分類方法は、異なる微生物同士の分子構造の配列の違いに基づいたものです。
この講座の後半では、これまで知られていなかった多種多様な好極限性細菌と、それらの基本的な特徴が紹介されます。
最後には、好熱菌に焦点を当てて、好熱菌から生成されるタンパク質が、どのようにして高温下での好熱菌の組織や機能を維持するのかということを学びます。
【この講座で学べること】
・進化の基礎的な原理
・生命の多様性を知ること
・微生物の分類方法
・好極限性細菌の基礎知識
・タンパク質の安定性を支配する原理
授業紹介の動画(edX公式)です。
3.生命の化学
京都大学が、edX上で配信した最初の講座です。
今年の4月に開講され、すでに終了しており現在は受講できません。次回の開講を楽しみに待ちましょう。
【講座の内容】
高校レベルの教育においては、生物学と化学とは互いに異なる分野の学問として教えられています。しかし、大学や企業のレベルにおいては、そう教えられた通り単純に区別することが出来ません。日常的に未知の事柄についての問題に直面しており、それまでにない創造的で複合的なアプローチによる解決をしなくてはなりません。
この講座では、最先端の研究に基づく生物学と化学とを融合させて新しいアイディアを生み出す方法を身に付けることを目的としています。
【この授業で学べること】
・調査とビジネスに関する新しいアイディアを生み出す方法
・化学物質の構造を読み解き、書き出す方法
・生物学における化学の使い方
・化学的手法による生物学的現象のコントロール方法
・化学と生物学とを融合させる方法
授業紹介の動画(edX公式)です。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
良かったら、この記事をシェアしていただけると、とても嬉しいです。宜しくお願いします。
その京都大学がMOOC(海外のものに限ります。)上で配信している講座をご紹介します。
MOOCの種類はいくつかありますが、京都大学はその中のedXで講座を開講しています。
なお、講義は全て英語で行われます。
そもそも、MOOCとは?
edXの受講方法・使い方はこちら
1.人類進化論/人類の社会的行動の起源を探求する
講座名 | 人類進化論 |
---|---|
MOOCの種類 | edX |
大学 | 京都大学 |
QS大学ランキング・総合 | 38位 |
担当講師 | 山極 壽一 総長、本郷 峻 氏(Ph. D candidate) |
開講期間 | 2015年10月29日 |
Verified Certificates | 有り($50) |
難易度 | 入門編(受講に必要な時間は1週間あたり2〜3時間) |
京都大学の山極壽一総長ご本人が講師を担当される講座です。MOOCに参画している大学は多くありますが、総長・学長が講師を務められる講座が、正式に大学を通して配信されるのは初めてのケースとのことです(京都大学公式HP上の紹介はこちら)。非常に貴重な機会ですので、是非受講されることをお勧めします。難易度は入門編で、霊長類学についての予備知識は不要とのことですので、敷居も高くはありません。
【講座の内容】
進化の過程を通じて、動物達は、自己を取り巻く環境に基づき、その生物学的特徴と文化を発展させてきました。今日の私達の姿は、祖先たる霊長類が新しい環境に適応するためにした変化の結果です。
霊長類学においては、生物学的な発展と文化的な発展とは切り離せない密接に関連したものとして捉えることが重要になります。
この講座では、進化の過程を再発見することに加えて、京都大学の研究者達から霊長類学を学ぶことが出来ます。注意深い霊長類の研究に基づき、人類の起源を探求するとともに、人間と人間以外の霊長類のよく知られた共通点を知ることが出来ます。
霊長類学の観点から、食料調達、群れの作り方、攻撃性やコミュニケーションの方法といった基本的な特徴を学びます。加えて、家族関係の形成から社会における行動まで、人間社会の文化的・社会的側面についても、猿や類人猿のそれと比較検討します。
この講座の目的は、受講生の人間についての視野を広げ、人類の進化という観点から自身の生物的側面について活発に考えることにあります。この講座を受講し霊長類学の基本的な知識を習得することを通じて、類人猿と関連付けて人類の進化の過程や人間社会について考え議論するための見識を持つことが出来るようになるはずです。
【この授業で学べること】
・霊長類学の基本的な概念と科学的証拠
・霊長類から続く人類の進化の過程
・霊長類の進化の歴史を通じて人類の進化を議論することができる能力
授業紹介の動画(edX公式)です。
2.生命の極限/微生物とその多様性
講座名 | 生命の極限 |
---|---|
MOOCの種類 | edX |
大学 | 京都大学 |
QS大学ランキング・総合 | 38位 |
担当講師 | 跡見 晴幸 教授 |
開講期間 | 2015年11月19日から4週間 |
Verified Certificates | 有り($49) |
難易度 | 中級(受講に必要な時間は1週間あたり2〜3時間) |
【講座の内容】
地球上の生物は多様です。その多様性は、日々の暮らしの中で認識することが出来るものもあれば、顕微鏡を除かなければ見ることの出来ないものもあります。後者が微生物の世界です。微生物はあらゆる場所にいて、人間の病気のように悪い働きをするものもいますが、多くは地球環境を維持するのに欠かせない役割を果たします。この講座ではこの微生物、とりわけ地球上の極限的環境(極めて高温な環境等)で繁殖する好極限性細菌に焦点を当てて探求していきます。
この講座では、地球上の生物がどれほど多様なのかということに加えて、生物の進化をコントロールする原理を学びます。また、微生物の分類方法も学びます。1つの分類方法は、微生物のエネルギーの温存と二酸化炭素の吸収方法に基づいたものです。もう1つの分類方法は、異なる微生物同士の分子構造の配列の違いに基づいたものです。
この講座の後半では、これまで知られていなかった多種多様な好極限性細菌と、それらの基本的な特徴が紹介されます。
最後には、好熱菌に焦点を当てて、好熱菌から生成されるタンパク質が、どのようにして高温下での好熱菌の組織や機能を維持するのかということを学びます。
【この講座で学べること】
・進化の基礎的な原理
・生命の多様性を知ること
・微生物の分類方法
・好極限性細菌の基礎知識
・タンパク質の安定性を支配する原理
授業紹介の動画(edX公式)です。
3.生命の化学
講座名 | 生命の化学 |
---|---|
MOOCの種類 | edX |
大学 | 京都大学 |
QS大学ランキング・総合 | 38位 |
担当講師 | 上杉 志成 教授 他5氏 |
開講期間 | 2015年4月から15週間 |
Verified Certificates | 有り($49) |
難易度 | 入門編(受講に必要な時間は1週間あたり3時間) |
京都大学が、edX上で配信した最初の講座です。
今年の4月に開講され、すでに終了しており現在は受講できません。次回の開講を楽しみに待ちましょう。
【講座の内容】
高校レベルの教育においては、生物学と化学とは互いに異なる分野の学問として教えられています。しかし、大学や企業のレベルにおいては、そう教えられた通り単純に区別することが出来ません。日常的に未知の事柄についての問題に直面しており、それまでにない創造的で複合的なアプローチによる解決をしなくてはなりません。
この講座では、最先端の研究に基づく生物学と化学とを融合させて新しいアイディアを生み出す方法を身に付けることを目的としています。
【この授業で学べること】
・調査とビジネスに関する新しいアイディアを生み出す方法
・化学物質の構造を読み解き、書き出す方法
・生物学における化学の使い方
・化学的手法による生物学的現象のコントロール方法
・化学と生物学とを融合させる方法
授業紹介の動画(edX公式)です。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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