1.授業の概要
授業名 | フレームを作る:討論し力強いメッセージを伝える方法 |
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MOOCの種類 | edX |
大学 | デルフト工科大学 |
QS大学ランキング・総合 | 86位 |
担当講師 | Hans de Bruijn 教授ら3名 |
開講期間 | 2015年4月21日から6週間 |
Verified Certificates | 無し |
必要なバックグラウンド | 無し |
授業の紹介動画(edX公式)です。
2.フレーム化の駆け引きを学び、インパクトを与えて討論に勝つ方法を知る
議論の方法論の1つ、「フレーム化」を学ぶ授業です。
学校でのテスト、予算の削減、犯罪、移民、安全やセキュリティといった様々な場面で、私達は自分の意見をどのようにして伝えたら良いのでしょうか。自分の意見の説得力は、言うまでもなく議論の結果によるところが大きいのですが、その議論において影響力を高め納得させられるかどうかは、伝えたいメッセージをフレーム化することが出来るかどうかにかかっています。
昨今、複雑な現状についての表現をなるべく削ぎ落とした、シンプルなメッセージが好まれています。フレーム化とは、このようなメッセージの伝え方の方法論の1つのことで、言葉を選び、イメージ作りをするといったことのノウハウです。基本的な特徴としては、フレーム化に成功すると、聞き手はそのメッセージに価値を見いだし感情を揺さぶられるようになります。そして、メッセージが記憶に残りやすくなり、直感的にその意見に賛成するようになるのです。このフレーム化の能力を身に付け、自分に有利な結論へと導けるようになるというのが、この授業の目的です。
その他、この授業の概要は以下の通りです。
・シンプルな事例を用いて、フレーム化のやり取りの基本的なパターンを知る。
・政治家の演説動画を見て、彼らが用いたフレーム化とその再構築の方法について数多くの例 から学ぶ。
・授業や課題において、プロの俳優が参加する。
・議論されるテーマの大多数をカバーしている。
・フレーム化はモラルに反してないか。(「外見上のパフォーマンスの善し悪しばかりが注目 され、メッセージそのものへの判断を鈍らせているのではないか。」というようなことだと 思われます。)
・各受講者が、自分の国で行われた公的議論の動画をアップロードする。
・受講者自身に、フレーム化をさせ、評価や分析をさせる。
この授業は、公の場でスピーチをする立場にある方だけでなく、エンジニアやコンサルタントといった様々な職種の方々におすすめです。
3.ディベートに使える英語表現を学習することも出来る
日本語で議論をすることも十分難しいのですが、仕事や海外旅行の際に外国の方と英語で交渉や議論出来る能力を身に付けたいという方も多くいらっしゃると思います。
私の周囲では、議論をする際の英語表現を学ぶ機会というのは、ほとんど無いという声が多いです。実際に渉外業務に携わるという経験でも無い限り、自分でその知識を蓄えることは難しいのだと思われます。
この授業では、多くのディベートの事例を検証しつつ、話者が自身の議論をどのように形成していくかということを学びます。この授業自体が英語でなされ、国際的な場での討論に多く触れるようですので、事例の多くは英語での表現であることが予想されます。自分で、実際のディベートの動画を収集し、その英語表現を検証するということはとても手間と時間がかかりますが、この授業では質の高いディベートの動画を数多く見ることが出来るはずです。また、どうしてそのような表現が用いられたのかということについて専門家の解説を聞くことで、自身の目的に応じてその表現を適切に使えるようになる、といったことも期待できます。
ご興味をお持ちの方は、是非チェックしてみて下さい。
4.この授業に関連する書籍
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